現在表示しているのは、次のバージョン向けのドキュメントです。Kubernetesバージョン: v1.30
Kubernetes v1.30 のドキュメントは積極的にメンテナンスされていません。現在表示されているバージョンはスナップショットです。最新のドキュメントはこちらです: 最新バージョン
クラスターで実行されているすべてのコンテナイメージを一覧表示する
このページでは、kubectlを使用して、クラスターで実行されているPodのすべてのコンテナイメージを一覧表示する方法を説明します。
始める前に
Kubernetesクラスターが必要、かつそのクラスターと通信するためにkubectlコマンドラインツールが設定されている必要があります。 このチュートリアルは、コントロールプレーンのホストとして動作していない少なくとも2つのノードを持つクラスターで実行することをおすすめします。 まだクラスターがない場合、minikubeを使って作成するか、 以下のいずれかのKubernetesプレイグラウンドも使用できます:
バージョンを確認するには次のコマンドを実行してください:kubectl version
.
この演習では、kubectlを使用してクラスターで実行されているすべてのPodを取得し、出力をフォーマットしてそれぞれのコンテナの一覧を取得します。
すべての名前空間のコンテナイメージを一覧表示する
kubectl get pods --all-namespaces
を使用して、すべての名前空間のPodを取得します-o jsonpath={.. image}
を使用して、コンテナイメージ名のリストのみが含まれるように出力をフォーマットします。これは、返されたjsonのimage
フィールドを再帰的に解析します。- jsonpathの使い方については、jsonpathリファレンスを参照してください。
tr
、sort
、uniq
などの標準ツールを使用して出力をフォーマットします。tr
を使用してスペースを改行に置換します。sort
を使用して結果を並べ替えます。uniq
を使用してイメージ数を集計します。
kubectl get pods --all-namespaces -o jsonpath="{..image}" |\
tr -s '[[:space:]]' '\n' |\
sort |\
uniq -c
上記のコマンドは、返されるすべてのアイテムについて、image
という名前のすべてのフィールドを再帰的に返します。
別の方法として、Pod内のimageフィールドへの絶対パスを使用することができます。これにより、フィールド名が繰り返されている場合でも正しいフィールドが取得されます。多くのフィールドは与えられたアイテム内でname
と呼ばれます:
kubectl get pods --all-namespaces -o jsonpath="{.items[*].spec.containers[*].image}"
jsonpathは次のように解釈されます:
.items[*]
: 各戻り値.spec
: 仕様の取得.containers[*]
: 各コンテナ.image
: イメージの取得
備考:
例えばkubectl get pod nginx
のように名前を指定して単一のPodを取得する場合、アイテムのリストではなく単一のPodが返されるので、パスの.items[*]
部分は省略してください。Podごとにコンテナイメージを一覧表示する
range
を使用して要素を個別に繰り返し処理することにより、フォーマットをさらに制御できます。
kubectl get pods --all-namespaces -o jsonpath='{range .items[*]}{"\n"}{.metadata.name}{":\t"}{range .spec.containers[*]}{.image}{", "}{end}{end}' |\
sort
Podのラベルを使用してコンテナイメージ一覧をフィルタリングする
特定のラベルに一致するPodのみを対象とするには、-lフラグを使用します。以下は、app=nginx
に一致するラベルを持つPodのみに一致します。
kubectl get pods --all-namespaces -o jsonpath="{..image}" -l app=nginx
Podの名前空間でコンテナイメージ一覧をフィルタリングする
特定の名前空間のPodのみを対象とするには、namespaceフラグを使用します。以下はkube-system
名前空間のPodのみに一致します。
kubectl get pods --namespace kube-system -o jsonpath="{..image}"
jsonpathの代わりにgo-templateを使用してコンテナイメージを一覧表示する
jsonpathの代わりに、kubectlはgo-templatesを使用した出力のフォーマットをサポートしています:
kubectl get pods --all-namespaces -o go-template --template="{{range .items}}{{range .spec.containers}}{{.image}} {{end}}{{end}}"
次の項目
参照
- jsonpath参照ガイド
- Go template参照ガイド